二人の姪っ子。姉は7才、妹は4才に目出度く成長した。だが、先日、久々に叔父と再会するなり、「きゃ~~怖~い!!」などと大騒ぎしやがった。
 
 叔父「何だ?どうした?」
 姪達「おじちゃんの靴がこわ~い」

 叔父の靴のつま先が「尖がっている」のが、怖い、はたまた可笑しいというのである。 小癪なやつらめ。叔父の趣味に難癖をつけおって...。


 ともあれ、子供の成長というものは、驚くほどに早い、と思う瞬間であった。冗談の一つも言えるようになってきたのだ。


 久々に実家へ帰した日である。これら姪二人を伴い、散歩がてらに、地元のパワースポットである走水神社へ行く。叔父のお気に入りのコースを体験することも、良い勉強である。だが、道中、アップダウンのあるコースにもかかわらず、所々で競争を仕掛けられ、なかなかにハードな散策に仕立てられてしまった。
 神社に到着。少しは、へばっているであろうと思いきや、ちっともテンションが下がっていねえではないか。キッズパワー恐るべし。


 娘二人を連れて歩いていれば、傍から見れば親子の様に映るのであろう。境内の露店の方々からは、百発百中「パパ」と呼ばれる。


 上の姪「パパだあって~」
 

 言っておく。私と君たち二人の容姿は断然似ていない。私の実子であったなら、もうちょっとだけ、べっぴんさんになっていたであろうワッ八ッハ。
 それはさておき、こうして父親の真似事、勉強をさせてくれたことに、叔父は心から感謝しているのである。そして...

  顔が似ていない、怖い靴を履いた男が、少女二人をそそのかし、もしや誘拐では、との嫌疑をかけられなかったことに安堵している。