時の流れの早さというものを、自動車免許証の更新の度に、感じずにはいられないものである。5年という年月の流れとは、それほどのものであるのだろう。


 「二俣川試験場」。高校生当時、免許最終試験を受ける為に赴いて以来である。試験場への道中も、試験場内の様子も、全くもって記憶を失っている。


 このたび、私は「優良運転者」となっての更新である(けっして自慢はしていないが)。にもかかわらず、30分の講習を受けねばならぬことに、一抹の不満を抱いた。が、教室へ入るなり、

 「優良運転者おめでとうございます!」

 ・・・。悪い気分はしないものである。そんな心持ちになっては、講習後、「SDカード」なるゴールド免許取得者のみが与えられる勲章を、640円を支払ってまでも購入してしまったのはいうまでもない。


 手渡された新免許証のゴールドが光り輝いている。だが、「平成32年まで有効」の32の二文字に面食らっているのは私だけではあるまい...。