「火の国」熊本。やってきたのは、本当に久々だ。熊本城の、シックでその凛とした佇まいを見るにつけ、熊本にいるのだなと、グッと実感が湧いてくる。
そして、夜の町中はなかなかに熱く、皆、バイタリティに溢れている。そんな熊本が、なんとなく私は好きなのである。
宇城市は「ウイングまつばせ」にて公演。
今日は、劇中、色々な事が起こった。消えモノ(劇中で使われる食べ物)に、いつもと違った細工が為され、役者が面食らったり、他のシーンではハプニングが起こったり。続くときには続くもので、また、長くやっていると、こんな日もあるものである。役者は冷や冷やものだが、お客様は、逆に楽しんでくれるものである。
これぞ舞台!生きた芝居というもの。お越し下さったお客様、ありがとうございました。客席がとてもアツかった。
熊本市内は、「ぼした祭り」で盛り上がっている。
とあるお店で、お酒を楽しんでいると、法被を着た若者たちが、太鼓を抱えて入ってきた。
「お店と皆さまの益々のご発展を祈願致します」と、太鼓を盛大に打ち鳴らした。いいものを見させてもらった。これに肖って、千穐楽まで、更に勢いを増して行きたい。
火の国の夜はアツいが、そこには大らかさと、優しさが共存している...。