またもや大袈裟なタイトルである。本を衝動買いしただけのことである(よってこの先大事件が勃発することなどけっしてないので安心してほしい)。今日の場合は「古本屋」にて、である。衝動買いなどと書いてみたものの、しかしけして珍しいことではなく、むしろよくするのである(よくするとは、これは考えモノだ)。
殊に仕事で旅に出かける事前になると、この傾向が強く症状として現れる(熊が冬眠に入る前に、その分だけのエネルギーを一挙に蓄える行動に似たものであろうか)。
いや、衝動というより、本来は正当であった。以前から少なくとも2冊をターゲットとしていたし(現在読んでいる続編と友人に勧められたもの)、尚且つたまたま出かけた先に、古本屋があったという明確なファクターがあったのだ(なにか言い訳をしているようである)。
ターゲット1 池波正太郎著「剣客商売」2冊、ターゲット2 池部良著「風のくいもの」他2冊。目標どおりのものを手にしたはいいが、この時点で不覚にも2冊のオーバーを犯してしまった。更にダメ押しで、一旦はレジを離れたものの、帰る途中に「250円均一コーナー」なるものに遭遇し、踵を返して松本清張、他3冊をおもわず追加購入してしまったのであった...。立派な衝動買いの成立。
別に悪い事をしてるのでもないのに、またレジに舞い戻ってくるこの瞬間ほど、私にとってばつの悪いことはないのである(できればさっきと違う店員さんにレジを打ってもらいたい・・・と心の中で願う)。店が仕掛けた罠にまんまとかかった、ウサギサン。。
なにはともあれ、7月26日より 舞台 「東京物語」(山田洋次監督 演出)の地方3公演が始まる。初日は愛知は知立市文化会館、2日目石川県小松芸術劇場、千穐楽となるのは新潟県見附市文化ホールとなっている。池部良さんの「風の食いもの」を旅の伴に、明日の今時分は新幹線に揺られているであろう。