大袈裟なタイトルで恥ずかしい思いこの上なく、これしか思いつかなかっただけの話であるので期待しないで頂きたい。


 ともあれ東京に帰ってきてしまった(私はいつもこう表現してしまう)。京都の暑さも例年の厳しさではなっかったが、東京に戻ってきて、更に涼しくなっているではないか。10日前に出ていく時は、茹だるほどの暑さであったのに。
 そして何やら、電車の中を子供たちが席巻しているではないか? ・・・そうか、夏休みが始まったのだな。舞台から現実に戻れず、なおかつ京都帰りの時差ボケに陥っているようである。


 家路を急ぐ中、早くも浅黒く日焼けした少年少女達が、方々で自転車をかっと飛ばしている(ひかれそうになったぞ)。そして所々に立っている「土用の丑の日」ののぼり。


 夏の風物詩。人それぞれ思いが募るであろう...。私は?野球少年であった自分。夏ほど辛くて厳しい季節はなかった。日焼けをして、大きなバックを背負った少年達とすれちがうと、毎年きまって微笑ましく思うものである。
 「顔、腕は真っ黒に焼けてても、腹や背中は真っ白かな?」


 たった今、束の間の通り雨があったはずなのに、部屋の窓から月が覗いている。  TVからはプロ野球オールスター第3戦が...。野球に燃えていた少年時代に、いつの間にかタイムスリップしていた。