南座へ向かうにはいつも四条大橋を渡ってくるわけだが、7/13昨日から鴨川では本格的に蝉が鳴き始めた。川床に蝉の鳴き声。京の夏の主役たちが揃い踏みといったところであろうか。
「二日落ち」 俳優につきまとう大変厄介なモノのひとつである。程よい緊張感と一定の緊迫感で迎えた初日の演技は、おおよそいわゆる「締まった」演技となって、「初日が出る」(つまり成功の範囲内で終演)と言えよう。
ところが二日目が初日より劣ってしまうこの「二日落ち」に、ときには陥ってしまうことは「無きにしも非ず」ではなかろうか。初日を乗り越えた安心感や、妙な自信などが却って仇となってしまう。厄介である。ある程度の緊張感の持続と、客観性を持つことが演技には不可欠ではと、己にイイキカセテマス...。
初日が出、二日落ちせず。己を信じたい。昨日よりも今日、今日よりもまた明日である。