「港のYokosuka」 これほど横文字が絵になるところは、そうはない。・・・なにを隠そう、横須賀は私の故郷なのである。朝から晩まで海と戯れ、多くの外国人と交友し、私は育まれた。酸いも甘いも知るだけに、横須賀の舞台に立つことは、うれしさと感激よりも、ちょっとした「照れくさい」思いのほうが先行している・・・。
 
 
 よこすか芸術劇場。収容約1800人。まるでパリオペラ座を彷彿とさせるその造りは、横須賀が誇る、日本屈指といっても過言ではない近代ホールである。
 
 
 ほぼ満席というではないか!嬉しいかぎりである。これでもし、スッカラカンであったら、ご当地俳優として、目もあてられない事態になっていた。ホッと致しました。カーテンコールがとても熱かった。
 どうもありがとう、横須賀。きっとまた、帰ってきます。
 
 
 学生時代、このよこすか芸術劇場がまだオープンする直前に、実は、とあるアルバイトで出入りしたことがある。
 その当時、自分が俳優を目指そうなどと、毛程も思っていなかった。


 人生とはフシギナモノデアル・・・。